矯正治療

矯正歯科とは

噛み合わせ診断

矯正歯科とは、歯並びの不正を治す治療の事です。単純に見かけをきれいに見せるのではなく、噛み合わせ、発音、全身の健康に影響を及ぼします。 矯正歯科の治療は何歳からでも始められますので、成人の方も安心して治療できます。矯正装置が仕事の都合などで不可能な方には、裏側から治療する方法も可能です。虫歯の処置も適切な状態で、歯の根・歯を支える骨・歯肉が健全であれば、何歳でも可能です。

矯正治療装置

 当院の矯正治療をご紹介いたします。

審美プチ矯正

上顎前歯に対する矯正治療です。見た目が良くなる審美矯正です。

表側からの装置

当院の表側からのワイヤー矯正は基本的には目立たない審美ブラケットで治療します。 上記写真ではフラッシュの関係でワイヤーが黒く見えますがお口の中では唾液もありあまり目立ちません。
よく質問を受けますが治療期間はメタル(金属)の装置とほぼ同じくらいです。治療間が同じくらいなら目立たない方が良いと考えて審美ブラケットを採用しています。どうしてもメタルの装置が良いという希望がありましたらご相談下さい。
裏側の装置と違いほぼ全ての人で治療が可能です。

裏側のからの装置

見えない矯正治療(舌側矯正)とは、歯の内側に歯並びを治す為の矯正装置を付ける方法です。

矯正治療を受けようと考えている方にとって、治療装置が見えてしまう事が問題で治療に踏み切れない場合があります。見えない矯正治療は、他の人にほとんど気づかれず治療をすすめることができます。矯正治療は恥ずかしいことではありませんが、お仕事の関係や、他の人にどうしても気づかれたくない場合に舌側矯正が適応されます。

ただし、歯の裏側に装置が付きますので、食事や会話時に舌が触れる事で違和感が生じます。これは、1~2週間で慣れてしまいますが表側の装置よりも違和感が大きくなります。

この方法による年齢の制限はありません。治療期間は、表からの方法に比べて多少長くなります。

また、矯正装置がそれぞれの患者様に合わせて製作・調整され装着される為に、治療内容が表からの矯正に比べて複雑になります。1回の治療時間もやや長くかかります。

ハーフリンガル

「矯正していることをできるだけ目立たなくしたい」という方にお勧めの治療法がハーフリンガルです。矯正期間は歯にブラケットという器具を装着しますが、上の歯は裏側に、下の歯は表側に付けるという方法です。通常は上下ともに表側に装着するフルリンガルですが、半分にあたる上の歯のみということでハーフリンガルと呼ばれています。目立ちにくいというメリットの他、違和感が少ないことやフルリンガルに比べて安いことなどが人気の理由です。上の歯は裏側に装着するため食べ物が挟まりやすかったり歯磨きがしにくくなったりしますので、歯の症状とご希望に合わせて歯科医と相談しながら決めていくことが大切です。

マウスピース矯正

マウスピース矯正はワイヤーやブラケットを使用せずに歯を矯正していく治療法です。固定型ではないので食事や歯磨きのときは自分で取り外し、それ以外の時間帯はずっと付け続けることで徐々に歯並びを直していきます。素材は透明度がある薄いプラスチックでできており、患者様の歯に合わせて作ります。治療の段階によって歯並びが変わってきますので、矯正具合に応じてマウスピースを作り直すということを繰り返し行います。付け始めたときはやや違和感があり発音もしにくくなる場合もありますが、慣れてくると日常生活は問題なく過ごせます。目立たない上に治療効果もブラケット等とほぼ変わらないという結果が出ており、近年人気の治療法です。

スピード矯正について

当院では簡単なデコボコや先天的に歯の形が悪くお悩みの方にスピード矯正も提案させていただいております。
◆以下のメリットがあります。(全ての症例で適応可能な訳ではありません)

  • 隙間や色だけが気になる
  • 治療期間が短い
  • 矯正に比べかなり低料金
  • 歯の形自体に問題がる場合

スピード矯正については患者様個人個人によって 治療方法が変わってくるため入念なカウンセリングが必要になります。
当院のいうスピード矯正というのは、コルチコトミーのように骨にヒビを入れて矯正の速度を速めるものではありません。患者様の負担にならないように機能と美しさを手に入れる方法です。
スピード矯正に興味がある場合はなるべくカウンセリング時にお申し出下さい。

不正咬合について

悪い歯並びを総称して不正咬合と言います。不正咬合では、心身に以下のような悪影響をおよぼします。

  • むし歯や歯槽膿漏になりやすい。
  • 良く噛めない為に、胃腸障害が起こる。
  • あごの成長や顔かたちに影響し、不調和をもたらす。
  • 正しい発音しにくい。
  • 口もとが気になる。(審美的要素とコンプレックス)

不正咬合と言われる歯並びには、様々な形があります。代表的なものを以下に列挙してみます。

叢生(そうせい)
見た目が一定ではなく凸凹している歯並びのことを叢生と言います。八重歯(やえば)や乱杭歯(らんぐいば)が多く、歯と歯の間に不要なスペースができたり、逆に過剰歯(かじょうし)によって歯が詰まったりしています。凸凹しているので歯磨きが難しく、汚れを取りきれずに虫歯になりやすいことも特徴です。
空隙歯列弓(くうげきしれつきゅう)
すきっ歯と言われている歯並びです。顎が大きい、顎に対して歯の幅が小さい場合に起きます。
上顎前突(じょうがくぜんとつ)
一般的に「出っ歯」と呼ばれる症状です。笑うと歯や歯茎が目立ってしまったり、口を閉じていても前歯が見えたりするなど日常生活や心理的に支障が出ることが多くあります。主に上の前歯が前に出ている場合が目立ちますが、前歯全体が突き出ている場合もあります。
下顎前突(かがくぜんとつ)
「受け口」や「しゃくれ」と一般的に呼ばれる歯並びで、下の歯が上の歯より出てしまっている症状です。噛み合わせが悪いために食べ物を上手く噛めなかったり、聞き取りにくい発音になったりします。遺伝的要因による骨の異常が主な原因となり、10代半ばから症状が目立ち始めます。
開咬(かいこう)
奥歯は噛み合っていても上下の前歯が合わずに開いている状態を開咬といいます。前歯がいつも開いているので見た目に影響があるばかりでなく、食べ物を正しく噛むことができず空気が抜けたような発音になってしまいます。
過蓋咬合(かがいこうごう)
上の前歯が下の前歯に覆い被さり、噛み合わせが深くなっている状態を過蓋咬合といいます。歯が生え替わる時期に乳歯を失ったり、奥歯を虫歯で失ったりすると正しい位置とバランスを取れなくなってしまいます。食べにくさや虫歯になりやすい他、顎への影響も出て顎関節症になりやすいと言われています。
切端咬合(せったんこうごう)
「受け口」までとは言わないものの、中切歯や側切歯といった上下中央の歯同士の先端がぶつかってしまっている状態を切端咬合といいます。通常は上の歯が1~3mmほど下の歯を覆っていますが、先端同士がぶつかることですり減ったり欠けたりするリスクが高まってしまい、毛抜きの形のようになります。